肩凝ったかな?と思ったときに「薬」を飲むか「湿布」を貼るか。そのどちらとも多くの方が試してみる肩こり対処法です。しかしながら、湿布により本当に肩こりが良くなるのでしょうか?貼り方や湿布の種類によって、肩こりにどのような影響があるのかについてまとめました。

目次

湿布の正しい選び方

捻挫用と肩こり用は同じではありません!
捻挫や打撲で使うツーンとメンソールの匂いがついた一般的な湿布を肩などの痛みの部分に使っていませんか?
湿布には冷感湿布と、温感湿布の2種類があります。
冷感湿布は急な痛み、炎症の鎮痛効果があるので捻挫やぎっくり腰など急に痛みが出た場合に使います。逆に、肩こりの痛みはどちらかというと慢性的な痛みの部類なので温感湿布を貼ることで血行が改善し痛みが和らげられます。
痛みの種類によって使い分けることが肝心です。
ちなみに管理人もいつも冷感湿布を貼っていました。一向に改善しないのもそのはずですね。

湿布の種類

パップ剤とテープ剤

パップ剤は白くて少し厚みがある貼る面がプニプニしたタイプ。ひんやりとして急な痛みに使える冷感湿布です。粘着力が弱くすぐにはがれてしまうのが欠点です。
一方、テープ剤は厚みが薄いテープ状の湿布です。浸透性が高くはがれにくいタイプです。肩こり用には目立ちにくい肌色タイプが人気です。
個人的には、これら湿布も良いのですが「ツボ膏」タイプの「ロイヒ」という湿布がかなりおすすめです。

ピップエレキバンのような小さいタイプの貼り薬なので目立ちません。有効成分(ノニル酸ワニリルアミド)のはたらきで患部の血行が良くなります。ピリピリとした唐辛子のような温感刺激が心地よい、そしてはがれにくいので一日効果持続してくれます。
人箱156枚も入って1000円ちょっとですので、痛みのある個所にバンバン貼れます。
ただ、肌が弱い方や入浴時は刺激が強すぎるので剥がしましょう。

湿布がなくてもこれで代用!

肩こりに肝心なのは温めること
温感湿布がなくても、温める方法は他にもあります。例えば、以下の方法で首から肩甲骨まで広範囲に温めてみてもコリ改善効果がありますよ。
(1)蒸しタオル
電子レンジに軽く絞ったタオルを入れて温めます。600ワットなら1分くらい。熱いのでやけどに気を付けて肩に充てます。
(2)カイロ
直接肌に載せると低温やけどの恐れが。布に包むか衣服の間にいれて温めます。
(3)ドライヤー
少し離して温めます。首や鎖骨のほうも温めると効果的です。

まとめ

湿布はあくまでも血行をよくする効果。
湿布を貼ったら肩こりが治るということではありません。あくまでも湿布は一時しのぎです。コリの原因である筋肉の緊張を和らげてくれる効果が限界です。
慢性的な肩凝りの痛みと向き合うのであれば湿布と併用して、肩こりボトックス注射も試してみてはいかがでしょうか?
1回10分ほどの治療で半年程効果が持続します。続けることで肩が凝らない体質になれるので、湿布や薬に頼ることは少なくなるというメリットがありますよ。